わたなべ学習塾 | 日記 | 分かっているんだけど

今日は珍しく、授業中に声を荒らげてしまいました。何とか冷静になろうと心掛けていたのですが、受験生が自分の進路、自分の成績に対して、なかなか積極的になれなかったことに我慢が出来ませんでした。

私は基本的に、勉強の出来不出来、成績の良し悪しで感情的になることはありません。どんなに勉強が出来なくても、どんなに成績が伸びなくても、そうなりたくてなっているわけではない。だからこれからどれだけ伸ばすのか、ここに注力したいのですね。

この生徒も同じです。決して自分でも今の状況でいいと思っているわけではない。そして勉強をしていても、なかなか成績に現れない。どれだけ勉強してもその場でしか分かった気にならず、少し時間が経つと同じ問題が全く分からなくなる。

こういう思いは本当によく分かります。しかしその思いが分かってあげられたところで、私がその生徒の代わりに勉強をしてあげるわけにもいきません。私が受験をすることも出来ませんからね。

今の状況から脱するには、本人が腹を括るしか無い。

私が今日厳しく叱ったのは、進路に向けての意欲、勉強が出来るようになりたいという思い、思うように勉強が進まない悔しさなど、本人の思いを聞いてもそれ らに全く答えることが出来なかったことなのです。いや、答えたい気持ちはあったかもしれませんが、それを口に出来なかったのです。

私はどうにかしてあげたい。だから今の状況はもどかしいですし、成績に関してもその結果が出てこないのは非常に悔しい思いをしています。ここから前進するためには、こちらが手を引いてあげるだけではどうにもならない。本人が今までよりも頑張らないといけないのです。

思いは口にするとより強くなります。自分が頑張ろうと思うなら、それを精一杯表現することです。口にした言葉、表現した言葉によって思いはどんどん強くなるのです。思いが強くなれば、それが行動に現れるようになるのです。

今それを切り替えないといけない。それは大学受験に向けて・・・なんていう小さな問題ではありません。大学受験においてこのような壁を乗り越えること無く 進学をしてしまうと、今度はこれらを克服するチャンスはほとんど無くなってしまいます。受験を全力で頑張るために、まずは今までの自分から脱却して欲しい のですね。

かわいくない生徒であれば叱ったりしません。生徒の事をどうでもいいと思っているならば、毎日淡々と授業をやって過ごしていきます。・・・私はこんなこと をするために塾を始めたのではありません。また生徒がみんなかわいいと思っているから、塾という仕事を続けていられるのです。

この生徒が一日でも早く、次のステップに進むきっかけが掴めるよう、これからも応援していきたいと思います。

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