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今日の公式ブログの内容とリンクして、今の参考書・問題集コーナーが面白いことになっていることについて。
現在書店の学習参考書コーナーでは、一気に「平成27年度センター試験対策問題集」なるものが出てきています。今まで有名な問題集であっても、今回の教育課程の移行により、内容を再編集して新しいバージョンが発売されているのです。
それに加えて、今まで見たことが無かった問題集のシリーズまで出てきています。恐らく旧課程の時から準備をして、この新課程に合わせて発刊したのでしょうね。まさに問題集の世界での”群雄割拠”の状態なのかもしれません。
さてそのように入り乱れているのは、主に”数学IA”についてなのです。この陰に隠れて、非常に面白い状況になっているのが理科科目なんですね。
まず物理に関しては「物理」の問題集は目立ちますが「物理基礎」の問題集はまだほとんど見ません。見たとしてもいわゆる”定期考査対策”のもので、センター試験の物理基礎に照準を合わせたものは皆無と言っていいでしょう。
次に生物、地学に関しては「生物基礎」「地学基礎」の問題集が目立ちます。物理とは逆に「生物」や「地学」の問題集はほとんど見ることがありません。生物 はかろうじて”二次対策”のものがあるのですが、地学はそれも無い状態。・・・まあ残念ながら、地学は以前から「センター試験だけ」という受験生がほとん どでしたからね。
このような違いが生まれる原因になっているのが、文系・理系の受験パターンです。来年度のセンター試験から、文系でも「基礎科目を2科目」という受験パ ターンが一般的になることでしょう。だとしたら「化学基礎・生物基礎」もしくは「生物基礎・地学基礎」という組合せになると思われるのです。
ところが理系の場合、一般的なのが「上位(基礎ではない)科目を2科目」という受験パターンが一般的になることでしょう。だとすると「物理・化学」もしくは「化学・生物」という組合せになるのです。
となると「物理基礎」はほとんど選択されることは無いでしょう。また「地学」を選択されることも稀でしょう。この2つに関しては、受験生の絶対数を考えると、すぐに対処しないといけないパターンとは言えないと思います。
しかし生物に関しては、文系であれば生物基礎を、理系であれば生物を受験することになります。だからどちらか一方しか無い状態は非常にやりにくい状態だと言えるのですね。
さてそれでは、理科系の中で一つだけまだ触れていない科目、”化学”はどうなっていると思いますか?
実は化学も文系型と同様、「化学基礎」はあるけれども「化学」をほとんど見ないという状態なのです。これは文系の受験生が早く対策出来るようにというだけでなく、単純に「化学を履修している生徒は、まだ範囲を全て終わらせていない可能性が高い」ということもあるでしょう。
けれども問題集一つとっても、これだけいろいろな話題が出てくるのです。面白いものですよね。
普段、学習参考書のコーナーなどはほとんど意識をすることは無いでしょう。しかし学校の指導要領が変わるということは、このような変化もあるということな のです。これが来年になると、今年の蓄積があるのでこのような”不揃い”の状態にはなりにくいと思います。だからこの混乱を見るのも、なかなか貴重なこと なんですよ。
ということで、普段はお固く見られる参考書を、ミーハーな視点から見てみました。こんなことに面白みを感じてもらえると、教育について考える機会がもっと増えるでしょうね!
公式HP → 新課程のセンター試験に向けての問題