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TOP > わたなべ学習塾 日記 > 勉強を指導する人間の矜持
ある学習塾のブログで、非常に驚かされた記事がありました。私とは相容れない考えなので、否定的な内容になってしまうかも知れませんが、現実的にやむを得 ない状況もあるでしょうから、一概に全否定するつもりはありません。けれども「なんだかなあ」なんて思ってしまったことを。
まずタイトルとして、大学の推薦入試に受からなかった人に呼びかけています。そこで「気持ちを切り替えて一般入試を考える」という内容なのかと思ったら、全く異なっていました。
要は「他に推薦枠に空きがあるところを見つけ、特定の科目のみに絞って指導をするので、今からでも塾に入りませんか?」という内容。それを見て非常に残念な気持ちになってしまいました。
現在の受験生の状況であったり今後の事を考えると、そのような指導が行われる可能性もあります。しかしそのことを売り文句にして、生徒募集をしていることにすごい違和感を感じてしまったのです。
そういう”小手先のテクニック”を教えるのが、塾の役割なのか。このような指導を売りにすることが、勉強を指導する人間のプライドなのか。私は甚だ疑問を持ってしまいます。
なぜ「ばか正直に勉強する」という指導をしないのでしょうか。
世の中には、大学のAO入試や推薦入試が学力低下を起こしている原因の1つである、という風潮があります。これはあながち、的外れではありません。実際にこれらの試験を、大学受験の”抜け道”のように考えている人も少なくありませんからね。
前職の頃も、通信制高校に入学を検討している保護者の方から、「指定校推薦枠はあるのか?」という質問を受けたことが、少なからずあります。親御さんとし ては「自分の子供が例え勉強が苦手であっても、少なくとも大学だけは卒業させておきたい」と、まじめに考えた結果だと思います。
けれども「推薦入試やAO入試をそのように捉え、その道を自分の子供に歩ませようとする考え方」には、私は賛同できません。受験をするのであれば、自分の 力でその壁を越えて欲しいですし、またその壁を乗り越えるための努力をして欲しい。その努力の大きさによって、困難な出来事に立ち向かう力が養われていく と思うのです。
たまたま今日は、次のような記事も見つけました。
「学力フィルター」の噂は本当か 選考する企業側の思惑とは? (産経Bizより)
こんなことは、社会では当たり前です。このような事を”不公平”だという人がいるならば、その人こそ勉強をした人としていない人との不公平をどのように考えるのでしょうか。
私はよく「勉強だけが全てではない」と言ってみたり、「勉強程度を努力できないでどうする」と言ってみたり、勉強についての賛否が矛盾しているかのような 事を書いています。しかしそれは矛盾しているようなことではなく、勉強意外に真剣に打ち込めるものがあり、かつそのことを将来に役立てることが出来れば、 勉強だけに固執することは無い、という意図で書いています。
もしもそこまでのことが無いのであれば、やはり勉強を努力することが必要でしょうね。学歴で就職を判断するということは、それまでにどれだけ「勉強を努力したのか」という1つの指標になり得るからです。
いい大学に行けば就職出来る・・・というわけではなく、いい大学に進めるような”努力”をした人が認められる、というだけなのですから。
このように考えると、やはり冒頭の「推薦入試を売り文句にした営業」というものは、非常に大きな違和感を感じてしまいます。本当に努力させるつもりがある のか。努力せずに進学をしたら、その先にどのような”より大きな壁”が存在するのか。その壁を乗り越えさせる気持ちがあるのか。
もしかしたら、その塾でも真剣に考えているのかも知れません。
しかし私には、そのように受け取ることができません。
・・・そして私は、努力する生徒を応援し続けていきたいと思います。
公式HP → 試作問題の物理について