わたなべ学習塾 | 日記 | 受験生のメンタルケア

１１月も半ば近くとなり、受験生の緊張も日増しに大きくなってきています。受験生と接していると今の時期は、特にストレスが溜まってきているのがこちらにも伝わってきます。このようなストレスをうまく解消してあげるのも、生徒対応の大切な１つだと考えています。

また入試が近づいてくると、学校の先生も自然と焦りが出てきてしまいます。それが元で生徒に発破をかけようと、普段ではあまり言わないようなことも言ってしまう。それが生徒を傷つけてしまうことがよくあるのですね。

この時期では生徒から「学校の先生に対する不満」というものが、頻繁に出てくるようになります。それを全く聞かないことも問題ではありますし、また一方的に学校を糾弾することもマイナス要素が増えてしまいます。

だから生徒の意見を聞きながら、「それでも受験に対して必要なものであれば、できる限り前向きに考える事」ということを意識しています。その上でしっかりと「生徒からの話を自分のことのようにしっかりと聞いてあげる」ことを大切にしています。

学校の事なので、直接先生には言いづらい。けれどもなかなか保護者の方にも打ち明けにくい・・・そんなことが多かれ少なかれ、どんな受験生にもあるものです。そういう時に”塾の先生”という存在は、ちょうどバランスのとれた「話し相手」になれるのですね。

個別指導をしていると、決められた時間内にちゃんと意味のある指導を行わないといけないのは当然のこと。しかし実際には、顔を合わせていない時間の方が圧 倒的に多いはずなのです。であれば、私が一緒にいない時間をどれだけ有効に使えるのかも気にしながら、指導を行わないといけません。

そのために、生徒のストレスケアというものが必要になるのです。

ただしこのようなことまで意識をしている人は、非常に少ないものです。少しでも勉強を進め、合格に近づけることがお仕事ですからね。だから自然と、「顔を合わせている時には、出来るだけたくさんの勉強を教えたい」と思うものなのです。

しかし受験生のストレスが溜まってくると、いくらこちらが勉強を教えても、その場で終わってしまうことが非常に多い。本当ならば塾で勉強したことを、自分 の力で復習しなければいけないはずなのです。繰り返しますが、学校の時間も含め、塾にいない時間の方が多いはずなのですから。

私が目の前にいない時間も有効に使ってほしい。そのために、ある程度の時間を取り、真剣に生徒の言葉に耳を傾けるのです。そしてその言葉の中から、最も心配していることを見つけ、少しでも解消してあげるのですね。

現在、ほとんどの受験生に対して、本番に即した対策を行っています。もちろん私も”少しでも時間が欲しい”と感じてしまうことがよくあります。しかし生徒にとって最も効果のある指導を意識しておかないと、逆に効率が悪い指導しか出来ないこともあるのですね。

・・・ただし、私でもフォロー出来ないような学校の対応もよく耳にします。これが非常に厄介なのですね。本当に”耳を疑ってしまうような”対応をされていることも少なくありません。

こういうことに対して、私がどれくらい働きかけをすることが出来るのか。これが今後の塾において、大きな課題の１つだろうと思っています。・・・難しいことですが、生徒のことを考えたらやるしかありませんよね。

ということで、勉強も、そしてメンタル面でのフォローも、丁寧に行っていきたいと思っています。

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