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今日、非常に面白い営業の電話がかかってきたので、それについてのお話でも。
営業としてはよくある、「資料を送ってもいいでしょうか?」という主旨の電話だったのですが、その商品説明が非常に長い!すぐに打ち切っても良かったのですが、そこはそれ、何かしら興味が湧くことがあったのですね。
と言うのも、説明が何とも”たどたどしい”もの。それでいて、「集客に役立てていただいております」「喜びの言葉をいただいております」「オーナー様には一切負担がかからないようになっています」と”言い切り”の言葉が延々と続くのです。
すぐに分かりました。「これは原稿を読んでいるな」と。
そこで試しに、こちらからの相槌を一切入れないようにしてみました。そのままどこまで話し続けるかなあ、なんて思って聞いていたら、話がずっと終わらない のです。「ああ、こちらの反応に気づかないほど、いっぱいいっぱいになりながら電話をかけているんだ」なんて事を考えていました。
話が一段落して、「資料をお送りしてもよろしいですか?」との質問があったので、つい少しだけ”アドバイス”がしたくなったのです(笑)
「あなた、○○さんて言われてましたよね。今の説明は何かを読んでいましたか?」
「は・・・はい」
「だったら今あなたがおっしゃったことの中に、矛盾まではいきませんが、少しおかしなところがあることにお気づきですか?」
「は・・・はあ」
「せめてこのような、商品説明の電話であれば、明らかに文章を読んでいると分かるように話すよりも、自分の言葉でしっかりとお話をした方が、相手はちゃんと聞いてくれますよ」
相手からしたら、このような反応が返って来ることはめったに無いでしょうね(笑)・・・でも間違ったことは言ってないつもりですし、ちゃんと”アドバイス”になってますよね(笑)
そしてこの言葉に対して、返ってきた言葉が
「でも大まかな部分は書いてありましたが、細かいところは自分で考えました!」と言うもの。
もう何だか、こっちの方が恥ずかしくなってしまいました。こちらが指摘をしたことが完全に伝わっていないということ。あまり真剣に聞いてもらっていなかっ たことについて気づいていないこと。そもそも”自分で考えた”なんて言ったら、言葉の信憑性が激減してしまうこと。・・・もう、突っ込みだしたらキリがあ りません。
変な感じですが、このやりとりで、何故かこの電話をかけてきた人の上司になった気分になってしまったのです。「それは違うだろ!」という気持ちが、不甲斐ない部下の行動を恥じる気持ちとリンクしてしまったのですね。
ただもしも私が上司であったら、このような状態で電話をかけさせることは絶対にしません。いきなり初めての相手に電話をかけるしんどさを知っているから、このような形式的な電話のかけ方をさせないのです。
きちんと部下を育てあげ、知らない相手に対しても真剣に話ができるようになって、初めて電話をかけさせると思います。もしも原稿やトーク内容のテンプレートを渡した程度だったら、その上司の考えの甘さに腹が立ってしまいます。
「これをベースにして話をすればいい」・・・部下を育てるということは、こんな甘いものではありません。何に気をつけなければいけないのか、また自分が売 り込もうとしているものに自信をもっているか、相手に対して失礼に当たることは無いか、その他様々なことを教えた上で、しっかりとやってみせる必要がある のです。
私は受けた電話であっても、誠意を持って返答することが礼儀だと思っています。だからその誠意が伝わってこない電話には、あまり好意的に対応することはできません。だから営業の人も、毎回の電話に誠意を持って話をして欲しいのですね。
これはものすごく大変なことなのかもしれない。精神的にもかなりしんどいものがあるかもしれない。しかしそれが仕事であり、その仕事の認識を教えなかった上司の責任だと思います。
人を育てるって、そんなに簡単なものじゃないですよ!
ということで、以前に続き”営業の電話にアドバイス”をしてしまいました。やっぱり授業料を貰えないかなあ(笑)
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