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今日の塾のブログを書きながら、ふと思い出した別の出来事を。
前職の時のこと。ある時仕事をしていると、ふと背後から「ドンッ!」というものすごい音が。それも学校の出口に向かうエレベーター(当時の職場はビルの4階だったため、学校から出る時には階段かエレベーターで降りるようになっていました)から聞こえてきたのです。
そこでその場に駆けつけてみると、当時の校長がいて、私が担任を受け持っていた生徒に注意をしたとのことでした。それに不服だった生徒がエレベーターに乗り込み、壁を蹴った音だったのですね。
そのことを知った瞬間、「このままで帰してはいけない!」と感じました。そこで急いで階段に向かい、全速力で1階に向かい、何とかその生徒に追い付くことができたのです。
そして私がその生徒にしたことは、「しっかりと話を聞く」ということでした。
私はその時点で、どのような事を注意されたのか、また何が不服だったのかは全く分かりません。しかし多くの場合”校長と口論になった時点”で、まず注意から入る先生が多いのでは無いでしょうか。
もしも私が深刻な顔をしながら「校長に何をしているんだ。なんだったら一緒に謝りに行こう」なんて言っていたら、絶対にその生徒は私に心を閉ざしてしまっていたでしょう。
その生徒にも言い分があります。また注意した校長にも理由があったはずです。その時に”どちらの味方をするのがいいのか”ではありません。”どのような理由があっても、まずは生徒に寄り添ってあげる”ということが大切なのです。
ここで誤解の無いように。寄り添ってあげるというのは、完全な味方になってあげることではありません。もしも悪いことをしたのであれば、それを反省させる のも必要。けれども”壁を蹴る”という直接的な行動をとってしまうということは、自分でも感情を処理できずにどうしていいのか分からなくなっているので す。
そこできちんと言い分を聞きました。それで何が不服だったのかを受け止めました。その部分を自分から”大人の言い方で主張すること”を約束し、その上で悪い行動に関しては反省を促したのです。
もうこの出来事から随分と時間が経っているので、具体的な口論の内容や、不服に思っている内容は覚えていません。けれどもはっきりと覚えているのは、また 職場に戻った時に校長から「よくフォローをしてくれた。ありがとう」と感謝されたことと、翌日も学校に普段通りにその生徒が来てくれたことです。
あの時にすぐに自分が動いていなかったら、その生徒は学校に来なくなってしまったかもしれません。大袈裟に聞こえるかもしれませんが、そのような職場だったのです。
今の塾は幸いなことに、まだこのようなアクシデントは起きていません。けれども同じようなことがいつ起きるか分かりません。けれども私がこのような出来事を覚えていて、今でも当時のような”生徒への思い”を持っている以上、きっと同じように解決できると思っています。
だから私は、「特別な能力を持っているわけではない」けれども「生徒をいい方向に導ける」という自負があるのですね。
勉強を通じて人が変わることもあります。また人が変わることで勉強に気持ちが向かうこともあります。いずれにせよ、勉強を通じて人を”前向きにする”ことはできると信じています。このような勉強を、これからも生徒たちに伝えていきたいものですね!
公式HP → 生徒の表情の変化に気がつくか