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先日、大学受験を控えている生徒から「先生は英熟語をどうやって覚えましたか?」と聞かれました。私が受験生だった頃、英語の参考書や問題集といえば、そ のほとんどが”桐原書店”のものでした。今でこそ更に有名な参考書が書店には売っていますが、確かに桐原書店の「即戦ゼミシリーズ」は輝きを失っていない と思います。
ただ非常に有名な「即戦ゼミ3」や「即戦ゼミ8」(ちなみに高校からは”8”を配られていました)なのですが、どうも私には相性が悪かったようで(汗)。 いくらこの本で文法問題の勉強をしていても、なかなか頭には入ってこないのです。入ってこないから、何とか覚えたとしてもすぐに忘れてしまったものなので す。
そこで私がやっていたのが、「構文を覚える」ことと「かなり難解な英文法の本と格闘する」ことでした。前者はまだしも、後者はとてもではありませんが他の人にはオススメできません(笑)
私が使っていた文法書は、美誠社の「総解英文法」という本。書店の英語の参考書のコーナーでものすごくスペースを取っている、インパクトのある本でした。この本の中身が、小さい活字で文法事項がびっしりまとめてあります。もう、目がチカチカするレベルですね。
この本が非常に難しい。難しいから読み進めるためには、ものすごく労力が必要になるのです。そして労力が必要になるからこそ、進めた内容についてはかなり定着していった覚えがあります。
ただし今書店を眺めてみると、同じ文法をまとめた書籍でも、高校生が非常に使いやすいものもたくさん並んでいます。思わず「こんな本で勉強をしたら、もっとスムーズに進めることが出来ただろうなあ」なんて感じてしまいますから。
私自身はこのようにして英文法を勉強したのですが、前職で担任を任されていた生徒の中に「即戦ゼミ3」で勉強をした生徒がいたのです。
これがその子にとって効果てきめん!夏休みまでマーク試験で英語が100点を超えることがまず無かったのに、夏休みの期間でずっと「即戦ゼミ3」をやり続けたことで、9月以降の模擬試験で140点を切ることはほとんど無かったのです。
私から見ても劇的な変化だったのです。
聞けば夏休みの期間である一ヶ月半の間、学校の勉強と並行しながら即戦ゼミを3週終わらせたということでした。それを聞いて「一冊の本を信じて、それに全力を注ぐことで、きちんと結果が出るんだなあ」なんて思ったのですね。
そうすると、私が悪戦苦闘した「総解英文法」も、その生徒が全力を注いだ「即戦ゼミ3」も、どのようなことが書いてあるかということよりも、使う受験生が「その本を信じて使い込む」ことが大事であることが分かったのです。
人それぞれ、理解の仕方は異なるものです。しかしどのような方法であれ、それをしっかりと”信じて”勉強しないと身につきません。だからあれこれといろんな教材に手を出すことは、あまり好ましく無いのですね。
受験業界では有名な参考書や問題集が、いくつも存在します。確かにその本独自の工夫によって効果が高まるものもありますが、本ごとに内容が全く異なる・・・なんてことは無いはずです。だとしたら自分が信じられる本を選び、それに一生懸命になることが必要なのですね。
これから現役生はどんどん成績が伸びてきます。そういう時期だからこそ、手を抜かずに真剣に勉強を続けて欲しいと思っています。ぜひ自分の信じられる本に出会い、効果の高い対策を進められることを期待しています。
公式HP → この時期の模試の判定を見るために