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今日(と言っても日付が変わってしまいましたが)の午後、緊急地震速報が流れたことが話題になりました。私も突然、携帯電話から聞いたことが無い音が鳴り始めたので急いで見たところ、かなり大きな地震が起きた様子だったので、肝を冷やしました。
ところが、これは大きな誤報だったとのこと。そこでいろいろな意見が交わされていました。
このようなことが起きると、どうしても疑問に思ってしまいます。
まずは「誤報であったことを批難」すること。確かに誤報であったことで混乱を生じたり、在らぬ不安を駆り立てられることがあったことでしょう。ただし実際 には、大規模の地震が起きなかったことは喜ばしいことのはず。「もしも実際に地震があった時に、システムが作動しなかった時」の方がより大きな問題のはず ですからね。
またこのことに関しては「誤報により、このシステムが”オオカミ少年”になってしまうことを危惧する」という意見もあります。これも意見としては分からな くも無いですが、「システムとはそのようなもの」という割り切りとともに、毎回しっかりとした対策をとっていくことが重要だと思います。
次に「避難や防災活動を行なって損をした」ということ。これには2つの疑問があります。
まずはそれが本当に”損”なのかどうか。よく防災訓練や避難訓練などを行うことがあります。しかしその時は”訓練”であることが分かっているため、実際の活動に如何に生かせるのか・・・これは疑問だったりします。
ただしいざ災害が起きた時にスムーズに避難することは大切なこと。だから訓練をやっておくほうが良いに決まっています。だとするとそのような活動をする(防災・避難をする)ことに手間や物資を使ったところで、実際の災害に役立てれば”損”では無いはずです。
もう一つは、言うほど”訓練通りに動けたのかどうか”ということ。私は一報を受けた時、震源が「奈良」という事だったので、うちでは大きくても”震度4” くらいだろうと思っていました。だからまずは、何か高い所に物は置いていないのか確認し、もし揺れが起きた時のために身構えていました。
この程度では防災対策としては不十分であることは承知しています。けれども自分の身に起きるであろう災害に対して、すぐに次の手を考えておくことはやっていたつもりです。
ところがその一報が入っても、すぐに対策を取らなかった人も少なくなかったはず。だとしたら実際に災害が起きた時、何のためのシステムなのか分からなくなってしまいます。
今更ですが、私は緊急地震速報システムについては、やや懐疑的な気持ちがあります。今回のように比較的遠方で起きた地震であればつい軽視してしまい、また 近隣で起きた地震であれば、ほんの数秒程度早く揺れを察知したところで、大規模な地震にどれほど対処できるのか。・・・こういうことは未知数ですからね。
しかしせっかくのシステムなので、活用は考えるべきだと思います。もしもこのシステムが動作しても、または動作しなくても批判を受けるくらいなら、このようなシステムの存在自体の必要性を議論しなくてはいけませんからね。
つまり、システムが確立されているからこそ、それに応じた”行動”を取ることが出来たのかどうかが一番の問題。もし誤報であっても、また本当に災害が起きた場合でも、”行動出来なかった”のであれば意味がありません。
そこで批判をする前に、まずは自分の行動を振り返ってみるべきなのです。「本当に地震が起きていたのであれば、自分が取った行動は正しかっただろうか」と。
またこのような誤報を元に、緊急地震速報システムを”オオカミ少年”にするかどうかは、私達次第です。一昨年の大規模な災害を経験しているにもかかわら ず、「実際に起きたかどうか」を議論しているだけでは本当にもったいない。きちんとした対策を取った上で「今回は誤報らしいので良かった」と考えるべきで しょうね。
理系をやっていると、つくづく「理系学問は万能ではない」ということを感じます。地震というものは人間にとってあまりに大きすぎるエネルギー。そこでもし も災害が起きてしまった時には、どうすることも出来ないのです。いくら「地震の予知や地震のメカニズムを解明」したところで、自分や家族、自分にとって大 切な人を守ることができるか・・・これは限界があると考えていたほうがいいでしょうね。
今回の誤報は失敗かもしれません。けれどもその失敗から、人は学ばないといけないと思います。だからまずは、自分の行動や意識についての反省をすべきだと思うのですね。
何はともあれ、今日は大きな災害が起きなくてよかったです。次にシステムが動作した時も、(システムとしては問題でしょうが)何事も無いほうがいいでしょうから。
みなさんもぜひ、まずは自分の行動を反省するところから始めましょうね!
公式HP → 某新聞の記事より