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「今は就職が難しいので、大学に行っても就職が出来るかどうか分からない」・・・このように一般的に言われるようになって、もう数年経ちますね。確かに普 段の生活を考えると、ここ数年で劇的に変化したようなことはありません。けれども実際は、就職率などにどのような変化が出ているのか。これは意外と知られ ていないことだと思います。
今はインターネットがありますので、以前はなかなか見ることが出来なかった「官公庁からの正式な発表」を、比較的簡単に見ることができます。だから実際の状況を調べようと思ったら、自分の手で調べることが十分に可能なことなのです。
情報化社会である、こちらも随分前から言われていることですが、やはり情報を自由に扱える人はそれほど増えていません。そこで今回は一つの例を紹介したいと思います。
もうすぐ昨年度の速報が発表になりますが、平成24年度の学校基本調査について、昨年の8月に次のような発表がされました。
平成24年度学校基本調査(速報値)の公表について (文部科学省HPより)
※上記のリンクはpdf形式のものですので、ぜひ一度パソコンから見ていただきたいと思います。
こちらに大卒の就職率が書かれています。この就職率というものは、意外と計算式によって偏りが生じてしまう数値なのですが、少なくとも文部科学省が発表しているものなので、現実とそれほど乖離しているとは言えないものだと思います。
どうでしょう・・・はっきりと増加していますよね。(7ページ目に表があります)
この表での最も古いデータは、平成15年度のもの。実はこの年度が”就職率ワースト”の年でした。この時から比べて、今の就職率は「10ポイントほども高い」のです。
またここ数年で、非正規雇用が徐々に改善されています。まだまだそれなりに高い割合がありますが、それでも過去に比べたら、「非正規雇用+正規雇用」の人数を「正規雇用」の人数だけで超えているのです。
このようなデータは、あくまで一般論です。データでは高い数値になっていたとしても、それが実際に就職のしやすさに直結しているかどうかは、難しいところがあります。けれども漠然と「就職は非常に厳しいのだ」という印象からは、少し違和感を感じてしまいますよね。
私もまだこのデータを完全に読み込んでいるわけではありません。だから解釈を誤っている部分もあるかもしれません。けれどもこうやって、実際のデータに触れ、実際の状況を確かめることが、それぞれの力で出来るのです。
ならば今の漠然としたイメージは、一体どこから生まれてくるのか。またなぜそのようなイメージが払拭出来ていないのか。・・・これは私なりに考えがありますが、あくまで憶測なのでここでは控えさせて頂きます。
ただ確実に言えるのは、何かのメディアの力に頼らなくても、自分の手で調べることが断然楽になっているのです。いろんな情報が錯綜しているので、すぐに正確な状況をつかめるかどうかは分かりません。けれども”調べよう”と思わない限り、知ることは無いでしょうからね。
先日の公式ブログにも関係しますが、私は”レッテル貼り”が嫌いです。特に誰かを貶めるようなものは、ついその反論を探してみたくなります。そこでぜひ、他の方にも同じように”調べる”ということをやってもらいたいのですね。
単に情報を鵜呑みにするだけならば、完全に情報に流されてしまいます。そうではなく、情報は”使いこなしてこそ”意味があるものです。そのように今の情報化社会を生きていきたいものですね。
公式HP → ホントの話とウソの話