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TOP > わたなべ学習塾 日記 > ちょっとした時期はずれの実験
普通は夏場にやると、状態変化がすぐに起きてくれるのでやりやすいのですが、
この時期でも簡単にできることなので、次のような実験をご紹介。
まずコップに氷を入れます。量はコップの中に入っていればOKです。
そしてそのコップに、水を入れていきます。
そしてその水が、コップからギリギリこぼれない程度まで
いっぱいいっぱいになるように入れて下さい。
後はそのまま放置するだけです。
氷が溶けるまで、ずっと待っていましょう。
さて氷が全て溶けてしまったら、コップから水は溢れるでしょうか。
ぜひみなさんの手で、この結果を見て欲しいと思います。
ではこの結果について、きちんと理屈で理解することができますか?
実はこの理屈は、水と氷の密度の関係で、中学校の理科レベルのお話です。
そこでぜひ、ああでもない、こうでもない・・・なんて考えて欲しいと思います。
今日、なぜこのような事を書いているのかというと、
先日入塾した高校受験を控えた中3受験生に向けて教材を見ていると、
しっかりと「地球温暖化」という項目で「海水面の上昇が危惧される」と
書いてあるのです。
よく地球温暖化が進めば北極や南極の氷が溶け、
その分の水が海に流れ込み、海水面が上昇する・・・と言われます。
私は厳密な議論はどうなるか、また北極や南極の氷が溶けること自体が
いいことなのか悪いことなのか・・・など、詳細に突っ込みたいわけではありません。
しかし中学校レベルの理科で分かる内容を、中学生向けの参考書で
さも正しいことであるように書いてあるのは、いかがなものかと思います。
北極は大陸では無く、氷が海に浮いているものです。
そこで北極全ての氷が溶けても、海水面はほとんど変化しません。
これがコップの実験から分かることです。
南極は大陸があり、その上に氷が乗っています。
そこで理屈としては、海水面が上昇する可能性があるのです。
しかし・・・実際は海水面には影響しない、という説もあるのです。
(こちらの理屈も知ってはいるのですが・・・少し難しいので)
私は環境問題に取り組む事を否定するつもりはありません。
しかし何が本当の問題で、どういう対策が必要なのかがまだよく分からない。
その状態で、環境問題だけが先走っている事に、少しばかり疑問を持っているのです。
ただ今回はそこまで大きなお話がしたいのではなく、
単に「中学生の理科の参考書に、そのレベルと矛盾する内容が書いてある」という
ことが、少し面白かったので書かせてもらいました。
ということで難しいお話に見えると思いますので、
ぜひ気軽に、冒頭の実験をしてみて下さい。
ちょっぴり不思議な感覚かもしれませんからね!
公式HP → 物理の問題から・・・