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TOP > わたなべ学習塾 日記 > 今日もとあるネットニュースから
今日も、インターネットからニュースをいろいろと見ていたら、
次のような記事がありました。
4人に1人「平均」分からず
要約すると、大学受験を終わらせて間もない、大学1年生に
数学のテストをしたところ、全体の4人に1人は「平均」の概念が分からなかった、
という内容の記事です。
私が、この記事の内容を見た第一印象は、
「この記事を書いている人は、ちゃんと平均を理解しているのだろうか」
ということです。
このブログを見て下さっている方でも、
「さすがに平均くらいは常識でしょう」・・・と思う人は多いと思います。
その中で「平均のちゃんとした概念を理解できている」と自信が持てる方は
どれくらいいるのでしょうね。
私は平均を理解できない人をバカにしたいのではありません。
何でも「ゆとり教育が生んだ歪」のような扱いがいけないと思うのです。
ゆとり教育を受けてきた学生は、自分でゆとり教育を選んだわけではありません。
それなのに「ゆとり世代はダメだ」みたいなレッテルを貼るのは、
その世代の人々が可哀想で仕方ないのです。
残念ながら、平均などの統計分野は、ここ数回の学習指導要領の変化で
かなり影響を受けている分野になっています。
と言うのも、統計などは現実的に「コンピューター」を使わないとどうにもなりません。
(手計算で出来るようなものは、わざわざ統計として扱う必要が少ないですからね)
そのコンピューターを勉強する単元が、高校の数学のカリキュラムの中に
入れられています。
(センター試験でも、数学の選択問題でコンピューターの問題があります)
しかしその単元は、ほとんどの学校で実施されていません。
これは学習指導要領の中でも、この分野を扱うかどうかは学校の裁量に
委ねられています。
ほとんどの大学受験でコンピューターの問題が出題されない以上、
その単元をわざわざカリキュラムに入れる高校は少ないのです。
統計分野も、コンピューターとまとめて扱われることが多く、
高校で数学を勉強した人でも「統計を全く勉強していない人」は少なくないのです。
ならば、授業でもやったことがない、かつ普段そこまで数字に触れていない人に
とって、平均が分からないということがそこまで批難されないといけないのでしょうか。
ただし!
もちろん、平均を全く聞いたことも無い・・・なんて人はまずいないでしょうし、
多少なりともどこかで計算する機会はあったはずです。
そのときにしっかりと勉強していなかったのは、その学生の責任。
その点はしっかりと反省するべき点だと思いますね。
結論としては、「平均ということすら分からないゆとり世代」という内容ならば、
多くの人が共感するであろうと考えられた記事だと思います。
もし本当に平均を知らないこと自体が問題なのであれば、
その学生たちを入学させている大学はどうなるのでしょう。
学生たちを一人ひとり見ることなく、「ゆとり教育を受けた人たち」という
一方的な色眼鏡で見るのは控えてあげてください。
そして学生一人ひとりに対して、知っておかないといけないことを知らない人には
そのことを教え、きちんと知っている人はちゃんと褒めてあげればいいのです。
私は個人的に「ゆとり教育は失敗だった」と思っています。
しかしその責任は、教育者が負うべきであり、学生に全てを背負わせるのは
可哀想ですからね。だから同情して、このような論調になってしまうのです。
これからの社会を動かしていくのは、この世代なんですからね!
公式HP → 今週はまた数学に戻りました!