わたなべ学習塾 | 日記 | 合格の連絡が

今日、また合格の連絡が入りました。それが以前もこちらのブログで書いた（その記事はこちら）、私立高校を本命としていた生徒だったのです。

この生徒が塾に来たのが年明け。それまで受験対策をしてもらっていた塾の方が、体調不良により塾を開けることができなくなったのでやむを得ずうちに来た、という経緯だったのです。

最初に会った瞬間から、それほど勉強は得意でないことが伝わってきました。また試験までの残り期間も短かったので、出来る限り授業の時間数を確保したいと感じました。しかしこの時期ですから、うちの塾でもなかなか指導枠を捻出することが難しい。

そこでこの期間は、問題演習だけに特化しました。解説を最小限のコンパクトなものに抑え、残りは問題の中で確認出来るように演習内容を精査して、それを毎日やらせていたのです。

けれどもこれだけではきっと身にならない。身になるまできっと続かないのです。そこでその生徒には、毎日少しでも声をかけ続け、細かく勉強のアドバイスをするようにしていました。その甲斐あってか、一つひとつの勉強をきちんとこなしてくれたのです。

勉強に対して大きく姿勢が変わった・・・実はこの時点で合格は決まっているようなものです。私はその生徒が勉強をしている姿だけで、合格の可能性は高いと感じていました。

そこで今回の合格です。合格の可能性は高いと思っていましたが、それでもこの報告はとても嬉しいものでした。

何よりその結果を伝える本人の声が、今までとは全く異なっていたのですから。きっとこの期間で勉強をしたことが、この子にとってかけがえのないものになったのだろう・・・そう感じることが出来ました。

塾での勉強は合格を勝ち取るためにやるものだと思われます。もちろんその意味は否定しません。けれどもこの子のように、合格を勝ち取りながら、それ以上の貴重な経験をする可能性もあるのです。塾の勉強が、その一助になってくれたらそれほど嬉しいことはありません。

ということでまだまだ大学受験、公立高校受験が控えています。一人でも多くの受験生がこんないい経験が出来るよう、また指導を続けていきたいと思っています。

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