わたなべ学習塾 | 日記 | もう１点

公式ブログにいくつも書くと、本当に重たくなってしまうので。

とりあえずもう１点書きたいことが、このような指導が「生徒の学ぶ機会を著しく奪うことになる」ということです。

恐らく今の社会において、一般的に最も多く勉強をする期間が、この大学入試の時だと思います。ここで学んだことに興味を持ち、それから専門として勉強をする可能性もあります。またこの勉強が、社会に出た時に必要になることもあります。そこでこの期間の勉強は、生徒自身の今後の人生に関わる可能性も少なくないのです。

結局、生徒のためにとハードルを下げていけば、それによって生徒がそれを越える力を奪っていくのです。高校は学びの場であることと言うのは否定する必要が無いでしょう・・・けれども高校が学びを阻害しているとしたら、とても残念ですね。

こうやって書いていますが、私は別に勉強だけが人生では無いと思っています。勉強以外に、自分が生きていくための方法を見つけるならば、それを優先してもらっても一向に構わないのです。

私が今回こうやって書いているのは、「大学受験も出来る」ということを前面に出している高校がこういうことをやっているから、なのです。そういう態度は、生徒や保護者に対してあまりに不誠実でしょう、と。

先日公式ブログに書いたように、いくら教育改革を叫んでも、現場で勝手に捻じ曲げてしまうと効果は全くありません。今回の高校がどのような経緯で、どのような考えでこのような方法になったのか、またさらに、実際のところはどのようなカリキュラムになっているのか・・・これはまだ分かりません。しかしこういう部分を放置したまま、「大学はかくあるべき」とか「大学入試をもっと改善しよう」とか議論しても、中身が無いような気がしてなりません。

ということで、私は私の範囲において、私の出来る”生徒のためになること”をやり続けたいと思います。

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