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TOP > わたなべ学習塾 日記 > 敦盛の最後
私が中学生の頃、国語の教科書に、平家物語の「敦盛の最後」が掲載されていました。私がこの事を覚えているのは、当時国語の授業の中で、この文章の大半を”暗唱”させる課題が出ていたからです。
具体的にはこの部分・・・
熊谷涙をおさへて申しけるは、
「助けまゐらせんとは存じ候へども、味方の軍兵雲霞のごとく候ふ。よも逃れさせたまはじ。人手にかけまゐらせんより、同じくは、直実が手にかけまゐらせて、のちの御孝養をこそつかまつり候はめ。」
と申しければ、
「ただ、とくとく首を取れ。」
とぞのたまひける。
熊谷あまりにいとほしくて、いづくに刀を立つべしともおぼえず、目もくれ心も消え果てて、前後不覚におぼえけれども、さてしもあるべきことならねば、泣く泣く首をぞかいてんげる。
「あはれ、弓矢取る身ほど口惜しかりけるものはなし。武芸の家に生まれずは、何とてかかるうき目をば見るべき。情けなうも討ちたてまつるものかな。」
とかきくどき、そでを顔に押し当てて、さめざめとぞ泣きゐたる。
当時ものすごく苦労しました。それまでこのような暗記はそれほどしたことがなかったのに、この分量ですからね。
しかしだからこそ、今でもこの文章は覚えています。そしてこれで覚えたことが、後の高校での古文の勉強に大いに役立ってくれました。
まだ中学生の頃は、古文や漢文について深く勉強する機会が少ないものです。だからまずは、このような暗記も試して欲しい勉強だと思います。面倒だとは思いますが、その後の理解の速さはかなり変わってきますからね。
中学時代はまだ古文などに触れる機会は少ないものです。だから高校受験でも「古文が苦手」という受験生は多いものです。難しく細かいところは後回しにして、まずは暗記をすることからやってみると、随分と印象が変わると思いますよ。
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