わたなべ学習塾 | 日記 | 割り切れるか割り切れないか

今日の授業で生徒に言ったこと。

数学Aの整数分野がなぜ難しいのか・・・この背景にあるのは、整数は除算に対して”閉じていない”こと、すなわち割り切れる時と割り切れない時があるということ、なのです。

だからまず、割り切れるという概念を広げて「約数」や「倍数」のお話をしていきますし、それが後の単元にも繋がってくるのです。

問題を解くときにもそう。今までの実数と異なって、簡単に「両辺を何かで割る」みたいなことが出来ないから、約数の組合せを考えたり、互いに素な条件を使ったりする。

生徒に言ったのはここまでですが、要はこれってより難しい数学で言うところの、環やイデアルに対する、最も身近な例になっているのです。だからきちんと勉強をしていったら、これから数学を志す生徒たちに、ものすごく良い影響を与える分野だと感じるのです。

まあ、解析学などの方が、他分野への応用は広いことは否定できませんが（笑）

ということで、たまにはこういう観点で指導内容を見直すのも楽しいものです。数学を教えることが仕事ではあるのですが、私自身がもっともっと数学を楽しんでいきたいなあ、なんて思ってしまいすね。

公式HP　→　来月の休講のお知らせ